仕事場や、買い物した時のちょっとした契約で個人情報を入力する際でも、説明を受けたらすぐに手を伸ばしてさっさか入力すると、ほぼ驚かれます。
この年齢だと、パソコンに不慣れな人の方が多いせいでしょう。意外な顔をされます。
私のこのブログの自己紹介欄にも、CADオペレーターとして仕事をしていたので、パソコン作業については問題なく片付けられる‥と言った唯一の自慢なのですが、最近ふと思ったことは。
ほとんどの事はスマホで事足りてしまったり。
いちいちパソコンを立ち上げなくてもいい。
今の若い子たちは、パソコンでブラインドタッチが出来なくても、スマホのフリック入力の方が速いなんてこともあります。
むしろ、ブラインドタッチは年寄り臭いのでは‥と。
そうなんです、私たちはパソコンの大きな画面でないと、しんどい。
若返りや、お布団の中で全てのことを目指すならば、スマホで完全完結を目指しましょう!(いえ、冗談です‥)
何の図面を書いていたの?
すみません、前置きが長くなってしまいました。
私は、少し前まで機械設計のCADの製図作業をしていました。扱うものはほとんどが自動車部品で、バブル期は、2000円代の時給の案件もあって、事務仕事が苦手な私には天職だと思うほど作業に力を入れていました。
ですが、バブル崩壊後に自宅で作業するSOHO(Small Office/Home Office 小規模オフィスや在宅ワーク)という働き方があることを知り、自分でもできないかと模索していた時期もありました。
ですが、それができる人は、ほとんどが個人住宅の建築設計のCADオペをされていた人たちが多かったように覚えています。また、今まで働いていた企業でのコネクションで仕事をいただくことがほとんどでした。
たまーーに、普通の求人広告で「自宅で作業できる方、募集!」という求人があったり。
機械設計の製図で、自宅で作業‥というのは1件だけ聞いたことがありますが、ご夫婦で自宅で作業をしていて、旦那さんの自営のお仕事を手伝っているといった感じでした。営業もやはり旦那さん。
女性が自宅で自由な時間に作業をする‥という感じではなかったので、機械設計の製図では在宅での仕事は現実的ではないような気がしていました。
設備投資も、機械設計は3次元CADを導入することは不可能とまではいかなくても、高額過ぎてしょっぱなから赤字を出してしまったり。
それはそれでモチベーション高くハングリーに仕事を獲得していけば良い、営業頑張れ、元を取れ!って声も聞こえそうですが、当時は、仕事をいただくことはやはり、先ほどの通りコネクションがほとんどだったので、在宅勤務は無理かなと。
今のように、在宅ワークに特化したランサーズやクラウドワークスのような求人サイトは無かった時代の話です。
残念ですが、結果を言ってしまうと在宅ワークの求人サイトがある今現在でも、機械設計のCADオペレーションは、在宅では無理だと思われます。
- 設備投資がかかってしまうこと。動作環境が高めの処理速度やデータ容量の多いパソコンを用意しないと、動きがカクカクしたり、画像が固まるなど、作業がスムーズに行えません。また、3次元CADソフトは非常に高価なものがほとんどです。一部、頑張れば購入可能なものもありますが、お勧めできません‥
- 機械設計という仕事の性格上、情報漏洩を恐れて企業外へ図面等を一般家庭へ流すことに抵抗がある会社様も少なくないためです。
☆補足:購入可能な3次元CADソフトがお勧めできない理由は、やはりパソコンの動作環境によるものと、購入可能であるだけであって安価なものとは限りません。また、自宅でのコマンド練習用にも使えそうですが、練習用に購入するには値段が高すぎます。お試し版があれば、動作環境を確認した上で使ってみて下さい。
建築設計か、土木設計であればかなり需要はあります。特に、年明けてから年度末の1月〜3月は、土木設計は一時的ですが、仕事量が大幅に増えます。
これは、2021年の今でも変わらないでしょう。土木設計は、この時期に短期の派遣で仕事をいただいたことがあったので、この時の経験も記事にできればと思います。
この時点で、固執してしまった。
この時点で、グダグダ言ってないで、建築設計に鞍替えしとけばいいのに。と思われる人もいそうですが‥
この時のバブルな私は、3次元でモデリングすることにものすごく執着していました。絵面的にとても見栄えしますしね。
それよりも、せっかく覚えた機械設計の諸々な知識、複雑な形状でも身についたレンダリング(どの方向から見ても完成イメージができること)の感覚など、それが一気に無くなってしまうことの方が嫌でした。
ですが、日進月歩で変わっていく機械設計の技術に、年齢のせいにもしたくなかったのですが、少しずつ追いつけなくなっていました。
リーマンショックがあった2007年あたりから、関東近辺ですが、30代後半という年齢で地方へ仕事を求めて一人暮らしを経験。
この時のプライベートの生活がとても楽しい、心地良いものでした。それは今でも変わらず、やってみたいと思っています。よろしければ、この記事も。↓
2011年3月に、自宅に戻ってきたところで東日本大震災が。そして、電気の供給が出来ないために、定期的にあった停電。
そんなストレスが母の身体に負担をかけていたのでしょう。夕方に母が食事を作っている最中に倒れ、救急搬送、入退院、そして、介護。
その後何年かは製図業務を続けていましたが、身体的に限界を感じて退職。
それからは、全く畑の違う仕事をしてみたりしました。合う、合わないはあまり気にせず、自分にできそうなことは取り敢えず挑戦してみることにしています。
それにしても、事務仕事や、営業はだめでしたねーー‥_(┐「ε:)_
機械設計の技術者を目指して欲しい
機械設計の製図をやっていたことを、人に話すと、同世代の人たちばかりだからなのか、「専門職ですね」「もったいない、今はもうやらないんですか?」「‥リケジョですか?」などと言われます。
母の介護が必要になった為、もう残業や、仕事のための勉強に時間を割くことはできないと思い、その仕事から離れたわけですが、今でもこの仕事について聞かれることは、まま、あります。
少し調べましたが、今の機械設計のCADオペは、スキル高めですね‥ほぼ、エンジニアと同じ仕事をしています。
最後に、若い人たちに向けて。
機械設計でのCADオペレーターを目指すよりは、機械設計の技術者を目指していく方をお勧めします。一番良いのは工業、工科大学ですが、早くから実践できる、高等専門学校という手もあります。
また、CADオペレーションの仕事については、色々お話していきたいと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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